
【サイトのコンセプトと自己紹介】
ポップカルチャー研究者です。中でもテレビ特撮の文化史を研究しており、『ウルトラマン』シリーズが研究の核です。
特撮研究では「ゴジラは核や戦没者の表象」「『ウルトラマン』シリーズは合理主義が台頭する経済成長期の日本の明暗を映し出してきた」といった議論、つまり作品の描いてきたものについて問う表象論はこれまでも行われてきました。この点については映像分析の手法を中心に据えて研究しています。
加えて特撮はどのような文化を継承し、どのような文化と並走、あるいは相互干渉し、どのような文化を生み出したのか、といった議論も必要だと考えています。
―特撮草創期の1960年代、多くの家電メーカーが特撮の主要なスポンサーになったのはなぜか。またそのことでどのような作劇が見られたのか。1970年代には同人誌を手掛けるなどしていた特撮ファンが雑誌の書き手として生産者側に越境するが、そこで見られた同人誌以来の特徴は何か。軽佻浮薄の時代と言われ、一方ではニューアカデミズム隆盛の時代でもあった1980年代、特撮はどのような影響を受けたのか。またこの時期に前後して生じた『仮面ノリダー』のようなパロディー、『ウルトラマン研究序説』ヒットのような、いわゆる「謎本ブーム」は文化史的にどう位置付けられ得るのか―
このように特撮を議論の中心に置き、関連する事柄を見渡すことで、戦後日本のメディア空間における様々な文化事象が見えてきます。Tokusatsu boutiqueではこれらのことを扱っていきます。
高校教諭を経て現在は中学校教諭であり、国語教育のほか、長く生徒指導、学級経営、キャリア教育に関心を持っています。
また観光学の知見を取り入れた観光教育を中学校に導入することで、生徒や地域に対してどのようなメリットが期待できるのか。理論と実践を往還するかたちで観光教育を実施し、研究対象ともしています。
主なイベント、メディア関連など
・第1回 特撮シンポジウム(東京学芸大学 特撮研究ラボ 2024年)
・鼎談 平成の特撮・アニメは何を描いてきたのか(毎日新聞web 2019年)
・特撮・アニメ対談(毎日新聞web 2018年)
・特撮・アニメから読み解く”平成”(北海道大学ホームカミングデー 2018年)
・成田亨とイカロスの翼―“ウルトラ”シリーズに見る日本の近代化(苫小牧市美術博物館 講演 2016年)
・放送開始50年〜ウルトラマンを語る!(TBSラジオ 荻上チキ・Session-22 2016年)
・祝 ウルトラマン 50 光の国からのメッセージ(NHKラジオ 2016年)
・NHK 「時代」と闘った男~脚本家・佐々木守のメッセージ(NHK 2016年)
・WORLD RADIO JAPAN (NHK 2016年) ※日本文化としての『ウルトラマン』シリーズをフランスに紹介
・成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点「ウルトラシリーズが描いたもの」(北日本新聞 2014年)
・北の文化 ウルトラマンを読み解く(朝日新聞 2014年)
・神谷先生のウルトラ教室〜ヒーローは現代日本を救えるのか〜(札幌映画サークル主催「ウルトラマンの映画館」 2014年)※森次晃嗣氏とトーク
・怪獣表象論への誘い(紀伊國屋書店札幌本店 講演 2014年)
・ニュースウォッチ9 (NHK 2013年)※『ウルトラマン』シリーズのギネス認定についてのコメント
・とまにちコラム(北海道新聞 地方版 2013年~2017年)
・美辞の前で思考停止していないか ウルトラシリーズは訴える(北海道新聞 2012年)
・正義問うウルトラマン(北海道新聞 2011年)
・佐々木守 没後5年 特別企画 戦後ヒーローの肖像(能美市教育委員会 講演 2011年)
・佐々木守の世界 ウルトラマンフォーエバー(能美市教育委員会 講演 2008年)
・BS熱中夜話「ウルトラマンナイト」(NHK 2008年)
・どさんこワイド (STV 2007年)
・TBS 筑紫哲也 NEWS23「ウルトラマンが見た日本」(TBS 2006年)
・爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい(テレビ朝日 2005年)
ポップカルチャー主体のメディア文化の研究
神谷 和宏 KAMIYA Kazuhiro/Ph.D
博士(国際広報メディア 北海道大学) reserchmap(経歴の詳細)
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 研究員/中学校教諭
主な著書・論文



- 『ウルトラマンは現代日本を救えるか』(朝日新聞出版)
- 『ウルトラマン「正義の哲学」』(朝日新聞出版)
- 『3分あれば世界は変わる ウルトラマンが教えてくれたこと』(内外出版社)
- 「テレビ特撮史における『ウルトラマン』シリーズの研究―文化的位相と表象性を中心に―」(博士論文)※未公開のため、リンク先は要旨
- 「アニメ・特撮のデフォルメキャラクターについての考察―その発生とゲームコンテンツによるアーカイブス性に着目して―」(『コンテンツ文化史研究』14号 所収論文)
- 「特撮と戦後アヴァンギャルド ー佐々木守脚本、実相寺昭雄監督作品を中心にー」(『現代社会学研究』34号 所収論文)
- 「1950~1960年代特撮における俯瞰のまなざしー19世紀視覚文化研究の視座からー」(『次世代人文学研究』16号 所収論文)
経歴
- 駒澤大学文学部国文学科 卒業
- 放送大学大学院文化科学研究科 修士課程 修了
- 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 博士後期課程 修了
- 公、私立の高校教諭を経て現在は中学校教諭。
2024年度より北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院研究員も。
所属学会
・コンテンツ文化史学会
・北海道社会学会
・昭和文学会
・日本観光ホスピタリティ教育学会